文明が崩壊した終末世界。ふたりぼっちになってしまったチトとユーリは、愛車のケッテンクラートに乗って広大な廃墟をあてもなくさまよう。日々の食事と燃料を求めて移動を続ける、夢も希望もない毎日。だけどそんな「日常」も、ふたり一緒だとどこか楽しそう。一杯のスープを大事に飲んだり、まだ使える機械をいじってみたり……何もない世界だからこそ感じる想いや体験に出会える、ほのぼのディストピア・ストーリー。
内容:少女二人が壊滅した未来都市を散歩する話。
・少女週末旅行。いやマジで作者は変換ミスからこの物語を膨らませたんじゃねえの確率が40%ぐらいありそうな週末旅行感。温泉入ってますし。
・物語を劇的にするのなら、仲良くなった学者はあそこで落っことされるはずなので(作中では落ちてません)、それをしないところからしてこの物語はこのまま旅行記テイストでずっと行くのかなと思います。
・朝起きたらあの学者に全部持ち逃げされている展開も少し見てみたかったかも。椎名誠の「水域」みたいに。